スタークソックス

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メジロマックイーン産駒スタークソックスの話の続きをします。
毎年12月に開催されるJRA主催のジャパンブリーディングホースショー(内国産乗用馬・元競走馬限定障害馬術大会)、第11回を迎えた昨年末の大会で、スタークソックスと大治郎選手がメイン競技で悲願の優勝を飾りました。前年度、優勝候補と目されて第2位になってしまった悔しさをはらす形で勝ち取った勝利でした。その時、スタークソックスは20歳、人間でいうと80歳くらいです。今まで大切にされてきた馬、引き続き大切に体調管理をしてトレーニングをつんできました。正直、19歳の時にわずかなタイム差で若い馬に負けてしまった時はもう次の年は勝てないかなと思っていました。芦毛でメラノーマという癌もあり体調管理には何より気を遣ってきました。大事な場面をわかっているベテランの名馬スタークソックスは最高のパフォーマンスで私たちに応えてくれました。引退競走馬が馬術用馬となって長い間活躍していることをたくさんの方に知ってもらいたいし、応援してもらいたいです。その応援やサポートがあったからこそ、そこに輝く馬たちがいるということで一頭でも多くの馬がその才能を開花できますように願っています。

※写真はブリーディング大会優勝が決まった瞬間